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HOME MEAL MEISTER 03調理と衛生


28-野菜の保存

野菜の保存方法について、表1にまとめる。

表1 野菜の保存方法 

野菜名 保存方法
【野菜室に立てて保存】
きゅうり 水分は禁物。ポリ袋に入れ、野菜室に立てて入れる。
セロリ 葉が根の分を吸い上げてしまうので、葉を切り離す。茎は根元を水に浸したペーパータオルで覆い、ラップをして野菜室。
葉菜類(ほうれん草、小松菜、春菊、せりなど) 湿らせた新聞紙に包み、ポリ袋に入れ密閉しないようにして野菜室に立てて保存。
【そのまま保存】
にんにく・しょうが そのまま野菜室に保存。
【水につけて保存】
パセリ・しその葉 空き瓶に入れて、軸がつかるくらいの水を入れて野菜室。
クレソン 水を入れたコップに茎をさして、ポリ袋にいれ野菜室。
みょうが 水分を与えて、ラップに包んで野菜室。
【水気をとって保存】
ピーマン 水気は禁物、ポリ袋に入れて野菜室で保存。
オクラ 水気は禁物。ポリ袋に入れ、野菜室。5℃以下で低温障害を起こす。
ブロッコリー・カリフラワー 水気をとり、ラップをして野菜室で保存。
きのこ類 パックのままか、ポリ袋に入れ野菜室。
【芯を取って保存】
レタス 外側の葉をはがし、それに包んでラップをして、野菜室で保存。使いかけは、湿らせたペーパータオルで包んで保存。芯はくり抜いた方が良い。
キャベツ ラップをしてポリ袋に入れ野菜室。芯の切り口から傷むので、切り捨てる。
【豆がある野菜】
グリンピース・ソラマメ・さやえんどう・さやいんげん さやから出すと鮮度が落ちるので、そのままポリ袋に入れて野菜室。
【風通しの良い冷暗所で保存】
玉ねぎ 涼しいところにネットなどに入れてつるしておく。夏は野菜室。
かぼちゃ 丸のままは、1年を通して新聞紙に包んで涼しい風通しのよい場所。カットしてあるものは、種の部分を除き、ラップをして野菜室。
じゃがいも・さといも・さつまいも・やまいも 土や泥はとらずに、新聞紙で包んで涼しい風通しの良い場所。じゃがいもは、夏場はポリ袋に入れて、野菜室。
大根・かぶ 土や泥はとらずに、新聞紙で包んで涼しい風通しの良い場所。葉がついていたら切っておく。洗ったものは、新聞紙、ラップに包んで、野菜室。
ごぼう・れんこん 泥つきのものはそのまま新聞紙に包んで冷暗所。洗ったものは、湿らせた新聞紙に包みラップして野菜室。
うど 光に当てると固くなるので、新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所。
ねぎ 泥つきのものはそのまま新聞紙に包んで立てて冷暗所。使いかけのものは、ラップに包んで野菜室。
白菜 新聞紙に包んで立てて冷暗所。切ったものはラップに包んで野菜室。
トマト 夏以外はポリ袋に入れ冷暗所。夏は野菜室。

原則として、野菜は水分が多いので、そのままで冷凍はできない。小さく切ったり、茹でるなど一旦火を通してから冷凍するなど工夫が必要である。使う量を小分けにして、ラップに包んでジッパー付の冷凍用袋に入れる、あるいは密閉容器に入れるなどしてから、冷凍ということは共通である。野菜別の冷凍方法を表2に示した。

ただし、あくまで家庭冷蔵庫での冷凍なので、市販の冷凍野菜のように長期保存は期待できない。できれば1カ月くらいの間に消費するように気をつけたい。

表2 野菜別の冷凍・解凍方法

野菜名 冷凍方法 解凍方法
葉類菜 固めにゆでて、水気を絞る。 自然解凍
ねぎ 小口切りにして、小分けにする。 自然解凍
にんにく・しょうが みじん切りか卸して、1回分ずつにする。 自然解凍
青じそ 洗って水気を切る。1枚ずつラップに包み、袋に入れる。 自然解凍
大根 卸して、1回分ずつにする。 自然解凍
やまいも 卸して、1回分ずつにする。 自然解凍
トマト 湯むきにする。 自然解凍
パセリ 葉を刻む。 自然解凍
玉ねぎ みじん切りにして炒め、小分けにする。 レンジで解凍
かぼちゃ 茹でて小分けにする。 レンジで解凍
じゃがいも 茹でてマッシュして、小分けにする。 レンジで解凍
なす 1cm位の輪切りにして、油で焼いて小分けにする。 レンジで解凍
ごぼう あく抜きして茹でて一口大に切る。 レンジで解凍
茹でて、味をつけて煮て小分けにする。 レンジで解凍
しいたけ そのまま袋に入れる。 加熱調理に使う
もやし さっと茹で、水分を切り小分けにする。 加熱調理に使う
豆類 (さやえんどう、枝豆など) 固めに茹でて色止め後、水分をとり、小分けにする。 熱湯で1~2分加熱