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HOME MEAL MEISTER 04健康と栄養


45-生活習慣病予防と健康的な食事

生活習慣病は、次のような食生活がリスクファクターになり、発症に関わっていると言われている。それらを予防して、さらにメタボリックシンドロームの症状を一つの信号として生活習慣病の予防につなげることが大切である。

1) 朝食の欠食、外食、夜型生活による不規則な食生活

2) エネルギーの摂取過剰、脂質の過剰摂取

3) 無機質、ビタミン、食物繊維の摂取不足(野菜、果物の不足)

4) 塩分、アルコールの過剰摂取

5) 喫煙、運動不足など


文部省、厚生省、農林水産省により望ましい食生活の道しるべとして「食生活の指針」が2000年に策定された。これらを参考にして食生活を見直し、健康維持や病気の予防につなげたいものである。

①食生活を楽しみましょう

②1日の食事リズムから健やかな生活のリズムを

③主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを

④ごはんなどの穀類をしっかりと

⑤野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚類なども組み合わせて

⑥食塩や脂肪は控えめに

⑦適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を

⑧食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も

⑨調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく

⑩自分の食生活を見直してみましょう


食生活の指針を具体的な行動に結びつけるために、「何をどれだけ食べたらよいか」という「食事」の基本を身に付けるバイブルとして、望ましい食事のとり方や大体の量をわかりやすくイラストで示している。

そのほか、適切な食物の選択のため、食品をグループ分けしてどのように組み合わせて食べるかを示した「基礎食品群」がいくつか提唱されている。このうち「六つの基礎食品群」は、学校教育の教材として食育に用いられている。一人一人の食事の目安として活用したい。

図

《食事バランスガイドの区分》

①主食:炭水化物等の供給源である。ごはん、パン、麺、パスタなど主材料とする料理が含まれている。炭水化物およそ40gで「1つ(SV*1)」と計算し、1日の適量として基準5~7つ。

②副菜:ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源である。野菜、イモ、豆類、キノコ、海藻などを主材料とした料理が含まれている。主材料の重量およそ70gで「1つ(SV)」と計算し、1日の適量として基準5~6つ。

③主菜:たんぱく質の供給源である。肉、魚、大豆および大豆製品などを主材料とする料理が含まれている。たんぱく質およそ6gで「1つ(SV)」と計算し、1日の適量として基準3~5つ。

④牛乳・乳製品:カルシウムの供給源である。カルシウムおよそ100mgで「1つ(SV)」と計算し、1日の適量として基準2つ。

⑤果物:ビタミンC、カリウムなどの供給源であるリンゴ、ミカン、スイカ、イチゴなどの果実。主材料の重量およそ100gで「1つ(SV)」と計算し、1日の適量として基準2つ。

《摂取のめやす》

必要な摂取カロリーの摂り方の目安であり、1日に必要なエネルギーと摂取の目安は性、年齢、身体活動量によっても異なっている。基本形のエネルギーは2,200kcal±200kcalを満たす量となっている。

エネルギー(kcal) 主食 副菜 主菜 牛乳・乳製品 果物
1400~2000 4~5つ 5~6つ 3~4つ 2つ (子どもは2~3つ) 2つ
2200±200 (基本形) 5~7つ 5~6つ 3~5つ 2つ (子どもは2~3つ) 2つ
2400~3000 6~8つ 6~7つ 4~6つ 2~3つ (子どもは2~4つ) 2~3つ
*1 SV

「つ」、サービング(食事の供給量)の略