2019年度第二回「明日の惣菜を語る会」を開催

2019年11月14日(木)~15日(金)神奈川県大和市並びに東京都豊洲市場において第二回『明日の惣菜を語る会』(部会長:今里有利 ㈱今里食品代表取締役社長)を開催しました。出席者は正会員の若手経営者15名(事務局3名)。

一日目、14日(木)完全コールドチェーンに特化した国産野菜のカット・サラダ工場の株式会社グリーンメッセージにお伺いし、代表取締役社長 林 素彦様にご挨拶をいただいた後に、工場内の視察を行った。株式会社グリーンメッセージは、キユーピー㈱と全国農業協同組合連合会の出資により設立された会社であり、お互いの生産技術力や原料調達力を活かして、鮮度を追求した国産野菜を使用して、野菜本来のおいしさや、高品質、利便性にこだわり、徹底的に衛生管理された工場で野菜の加工製造が行われていた。 ローラー掛けや床の清掃等1日に複数回実施することや、工場内全ての部署でネット帽子を着用し、外来者も全て着用を義務付けしていることから毛髪混入の発生が極めて低いことに参加者一同は、改めて衛生管理の徹底が重要であると考えさせられた。
工場内の視察の後は試食も交え、活発な意見交換がされて熱のこもった企業訪問となった。

 また、二日目は豊洲市場において東京都水産物卸売業者協会 専務理事 浦和 栄助様に水産卸売場棟を、東京シティ青果株式会社 取締役 総務部長 物流対策部担当 青木 満様に青果棟をご案内いただいた。
 水産卸売場棟では活気のあるマグロのセリの様子を見学。閉鎖型施設として施設内の温度管理を可能とし、外気や害虫等の侵入を防ぐ為の最新の施設を見学。また、意見交換会では積極的な意見交換がされ、水産業界が抱える問題等も知る事ができた。
 青果棟でも野菜のセリの活気ある現場を見学。青果棟も閉鎖型の施設として、温度管理、衛生管理がなされており、商品特性にあわせた鮮度・品質管理がされていた。青果棟内で野菜の加工パッケージも実施されており、荷受けからスピーディーに店舗に配送されるシステムが構築されていた。施設内には、生産者と生活者を結ぶ施設としてフレッシュラボというテストキッチンがあり、生活者と近づく為の努力もされていた。
 その後、東京ベイワシントンホテルに会場を移し、株式会社山城経営研究所 相談役 鈴木豊様から「ロマンとそろばん」というテーマで講演をいただいた。
 ロマンは経営理念であり、そろばんは利益。経営者は「何の為の経営か?」をしっかり考え、ロマンとそろばんを両立させなければいけない、またリーダーの3つの条件やインクルージョンに関しても具体的な実例を挙げご講演頂き、その後の質疑応答でも活発な意見交換が行なわれた。
 2日間、非常に内容の濃い会となり、参加メンバー全員が今回得た学びを心に刻み、今後より一層研鑽を積んでいくという決意を胸にした。

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協会では、2003年より会員企業の若手経営者の勉強会・交流の場として「自社の成長と将来の惣菜業界の発展のため」、惣菜企業の若手経営者による惣菜産業の有り方等の研究、調査、視察等を行い、将来の惣菜産業の発展に寄与することを目的に、「明日の惣菜を語る会」を開催しております。

次回は2020年2月9日(日)~13日(木)に第三回「明日の惣菜を語る会」として中国海外研修の開催を予定しております。

※明日の惣菜を語る会へのご参加を希望される方は、日本惣菜協会 田中、周東(03-3263-0957)までご相談ください。

今里部会長 挨拶 株式会社グリーンメッセージ
代表取締役社長 林 素彦様ご挨拶
㈱グリーンメッセージ様 集合写真 築地市場 集合写真
水産卸売場棟内 マグロのセリ見学の様子 東京都水産物卸売業者協会
専務理事 浦和 栄助様と意見交換
青果棟内 見学の様子

東京シティ青果株式会社
取締役総務部長 物流対策部担当
青木 満様との意見交換

株式会社山城経営研究所
相談役 鈴木 豊様

鈴木相談役の講演の様子